高尾山・稲荷山コース(高尾山口駅→稲荷山→高尾山頂→薬王院→高尾山口駅)

5ヶ月ぶりに登山靴をはき、京王線・高尾山口駅に 朝06:15頃到着。稲荷山コースを登りました。

高尾山には幾つもの登山道がありますが、私がいちばん好きなのは稲荷山コースです。

1号路や6号路とくらべて人が少なく、静かな山歩きを楽しむことができる、というのが理由なのだろうと思います。

ケーブルカーもリフトも 午前8時からの運行なので、午前6時台の登山は選択の余地無く徒歩です。

とりわけ晩秋、冬のこの時間は、南高尾山稜の向こうから昇る朝の陽射しが少しずつ山道を照らしてくる、陰影の変化を楽しみながら歩くことができます。

稲荷山コースを歩いていると、登り始めてしばらくのうちは、眼下の国道20号線を走るクルマの往来が聞こえてきます。歩みを進めるうちにその往来が遠のいて、展望台につくころには静寂に包まれます。少しずつ深山に分け入ってゆくという気分を味わうことが出来ているように思います。

台風や豪雨の後には倒木で道がふさがっていることもありますが、それでもよく整備され、歩きやすい道だと思います。

ところで、私はこの稲荷山コースを登り、6号路を川沿いに降りる行程が好きなのですが、残念ながら新緑、紅葉のシーズン、6号路は登り一方通行に制限されていることがあります。

この日の登山では、稲荷山コース途中の展望台から、筑波山が見えました。

関東平野のはるか向こうに、まるで島か、巨大な舟のように、浮かんで見えました。稲荷山コースは何回登ったかおぼえていないほどの回数歩いていますが、筑波山まで望めたのは今回が初めてのことでした。


富士山が見えるとうれしいものですが、関東に生まれ育った私には富士山というのはある意味、見えても当然の山です。私は、今回のように筑波山が見えると感激します。 ちなみに丹沢に登ったとき、南アルプスが見えたり、八ヶ岳が見えたりするととても感激します。

ちょうど 「高尾・陣馬スタンプハイク」の期間で、私は 読みかけの文庫本の余白にスタンプを押すのを楽しみながら歩きました。


ところで、高尾・陣馬スタンプハイクのスタンプは、早朝だと出ていないことがある…と認識したのですが合っているでしょうか。朝6時頃にケーブルカー清滝駅で、朝8時少し前に高尾山頂でスタンプの在処をさがしたのですが、見つかりませんでした。ケーブルカー、リフトが運行される朝8時以降に設置されるのかも知れません。

今回は、シーズン最初の足慣らしという気持ちで登りました。今年は 丹沢最高峰の蛭ヶ岳や、雲取山、大菩薩嶺などに登りたいので、しっかり足腰を慣らしてゆきたいと思っています。

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ひろたよしゆき フリーライター 翻訳者