異性目当てに(ナンパ目的で)来る人 英会話サークルに出没する困った人たち 07

英会話サークル(or英語勉強会or英会話クラブ)に限らず、自由に参加できる趣味系サークルにおいては、その本来の目的に賛同するというよりはもっぱら異性との出会いを期待して参加する人が必ずいるものです。

(もっともそれどころか、ごくまれではありますが、表向きは勉強会であるけれども実態は「出会い系」であり、それが参加者の間で暗黙の了解になっている会も中にはあります。)


勉強会が終了すると、目当ての異性が出てくるのを待ちかまえて話しかける、一緒に帰ろうとする、といった程度はまだ他愛のないほうであり、私が直接耳目したわけではありませんが、ストーカーまがいの行為にまで及ぶこともあると聞きます。


サークルの活動中にも下心をにじませる人はいます。特定の異性の発言にだけ不自然に熱心なリアクションをする、自己紹介のときに居住地や勤務先などを根ほり葉ほり尋ねるといった行為を、相手はもとより他の参加者までが辟易していることにもお構いなく繰り返す人がしばしば見受けられます。


以前私が参加したことのあるサークルではセッションの最後にペアトークの時間が設けられており、その組み合わせは管理者がくじびきによって決めます。ところがあるとき、初老の男性が管理者に対して「前回、前々回、2週続けて男性だった。女性と話したいので女性と組ませてくれ」と持ちかけているのが耳に入ってきました。管理者は「それはできません」と、おだやかにではありますが毅然と拒否していました。当然のことです。


異性目当てに参加していることを露骨に感じさせる人は男性に多いですが、ごく少数ながら女性にも見受けられます。プライベートな質問を大量に浴びせてきたり、帰りには会場のエントランスで待ちかまえていたり、もっともそれが下心というべきものなのか、それとも異性という意識まではなく、単に参加者としての親睦のつもりなのか定かではありませんが、いずれにしても鬱陶しいことには変わりありません。

さて、こうした人たちを撃退するにはどうしたらよいのでしょうか?


「自分は英語を話すことが目的であって異性との出会いには興味がない」とはっきり口に出して言うことは、なんだか高慢な人に思われてしまいそうでなかなか難しいものです。かと言って、自分には英語を学ぶ明確な目的があるのだと力説することによって婉曲に示唆しても、異性目当て(ナンパ目的)の輩というのは鈍感な人が多いので大抵は通じません。


より有効な回避策としては自己紹介で「既婚」と名乗るとか、「イングリッシュサークルに来ない日はデートだ」と、特定の異性と交際中である趣旨のことを口に出すか、あるいは容易に会得できるような言い回しでほのめかす…といった方法が考えられます。それが事実と異なっていても一向に差し支えないと思います。英会話クラブはあくまでも英語で話すための集いであって発言の内容が真実である必要など全く無いと私は思うからです。他の参加者とプライベートで親密な交流をしたいと切望しているのでない限り、自分の本当のプライベート情報を言わないようにすることは「うそも方便」の範疇でしょう。


しつこく付きまとわれるようであれば、サークルの運営者、管理者に相談あるいは通報して邪な人の参会を封じることも正当な手段ではありますが、相手がなかばストーカー一歩手前の心理状態にまで達しているのであれば、会に参加せずとも会場の前で待ちかまえるくらいのことはされかねません。そうなれば、もうその会に参加するのを諦めることになるのかな、と思います。それにしても、こうした邪な人のせいで、自身には非が全くないのに貴重な学習機会を逃すとなれば甚だ非条理で、憤懣やるかたないことではあります。


シリーズ 英会話サークルに出没する困った人たち

file 01 序章

file 02 人の話を聞かないで自分だけ話し続ける人

file 03 他者が興味を持てない内容を話す人

file 04 差別・偏見をあらわに話す人

file 05 差別・偏見をあらわに話す人2

file 06 下ネタおやじ

file 07 異性目当てに(ナンパ目的で)来る人

file 08 議論をふっかけてくる人

file 09 無断で退出してしまう人